結納

ウエディング用語 ~す~

す|用語

スウィートサプライズ

スウィートサプライズとは、デザートが出される際に、ケーキの中にチョコタブレットやドラジェなどを数個仕込んでおき、当たったゲストにプレゼントを渡したりスピーチを頼んだりする演出のことをいいます。ドラジェを仕込むものをラッキードラジェ、インゲン豆などの豆を仕込むものをラッキービーンズと呼び、当たった人は幸せになれるという欧米のジンクスがあります。ドラジェやビーンズ入りのケーキは会場またはケーキショップに事前に依頼します。また、生ケーキのウェディングケーキにも、コースのデザートにも仕込むことができます。

末広

末広(すえひろ)とは、婚礼用の扇子のことをいいます。先に向かって次第に広がっていく形状から、将来へ末広がりに幸福と繁栄が与えられるようにとの願いを込めて「末広」と名づけられました。寿恵広、寿栄広とも書きます。結納の時に用いられる末広は、白い扇子を2本で一対としたもので、純潔・潔白などの穢れの無い無垢なことを意味しています。打掛を着たとき手に持つ扇子としては、白骨と黒塗りの両面に金銀をあしらった扇面に房付きの細い紐を骨の根元に通したものが花嫁用として一般的に用いられています。白無垢のときは房飾りも真っ白なものを合わせます。

スカラップ

スカラップとは、端に沿って半円上の波形が連続する貝殻状の形の装飾のことをいいます。ドレスのネックライン、スカート裾などに使用されることが多く、やわらかなウェーブを刺繍糸でしめることによりエレガントで美しい仕上がりになります。スカラップとは帆立貝の意味で、その形状が貝殻に似ていることからそのように呼ばれます。

スクエアネック

スクエアとは「四角の」という意味で、スクエアネックとは、ちょうど首のつけ根から四角に切り取ったような形をしているネックラインのことをいいます。衿あきの大小にかかわらず、四角いものをスクエアネックといいます。一般的に前が四角であれば、後面はそれよりも浅い四角であることが多いです。首筋が出るのですっきりして、デコルテ(首から胸元にかけてを指す)が美しく見えます。丸顔もシャープな印象になり、首を長く見せる効果もあります。

スケジュール

スケジュールとは、結婚を決めてから当日を迎えるまでの予定のことをいいます。結婚式の準備や会場との打合せが本格化するのは3ヶ月前くらいからで、招待状は2ヶ月前には発送します。結婚式直前はなにかと準備する項目も多いため、やるべきことを先延ばしにせず、早めにきっちりこなすことが大切です。また、春秋のオンシーズンの週末や人気の会場には1年前近く前から会場に予約を入れる必要があります。

スターチドブザム

スターチドブザムとは、礼装用のクラッシクなドレスシャツに見られるデザインのひとつで、胸の部分(ブザム)がU字や角形に切り替えがあるもののことをいいます。共地が重ねられ、ディッキー(胸当て)のように見せていて、普通は二重またはそれ以上の厚みがあります。その部分が固く糊付け(スターチド)されていることからこの名が付きました。固いという意味からスティッフブザムとも呼びます。日本語では二重になった部分の形がスルメに似ていることから、俗に鳥賊胸(いかむね)と呼ばれます。スターチドブザムは、19世紀中頃に、燕尾服(テイルコート)が礼装となった時、胸に勲章を付けるために、芯地を入れて糊で固めたディッキー(胸当て)を作り、よだれ掛けのようにシャツの上から首の後ろで結んで前に垂らしたものが起源とされます。

スタジオ撮影

スタジオ撮影とは、撮影用のスタジオ(写真室・写場といいます)で写真を撮ることをいいます。結婚式当日、中版カメラで撮る写真のことを記念写真と呼び、新郎新婦の家族、両家親族の集合写真を撮り、新郎新婦の2ショットを2~3カット撮影するのが一般的です。また、フォトショップや衣裳屋で別撮りをする場合もあります。この時、結婚式前に撮影することを前撮り、結婚式後を後撮りと呼びます。会場指定以外のプロカメラマンに外注・持ち込みする場合は、会場のスタジオを使うことはほとんどの場合不可能で、そのときはロビーやアトリウム、庭等でロケーション撮影をすることになります。

スタッズ

スタッズとは、着脱できるシャツ襟やカフス用の留めボタン、またはタキシードなどの礼装用のプリーツシャツの胸につける飾りボタンのことをいいます。本来、スタッズとは金属の鋲のことで、俗に言うカシメ・ハトメ・リベット・スネールヘッド・鋲(丸・星・円すい・角・ピラミッド)などの総称です。スタッドボタンとも呼ばれます。

スタンドカラー

スタンドカラーとは、まっすぐに立った折り返しのない「立ち襟」の総称のことをいい、襟の外へ折れないで首に沿って立った(スタンド)襟型ということです。スタンドカラーは、襟が縫い付けられていなかった時代の台襟だけが残ったものと考えられています。チャイナ服や、日本の男子学生の詰め襟にもよく見られます。立った襟が首の周りで帯(バンド)のように見えるので、バンドカラーとも呼びます。

スティックボーイ

スティックボーイとは、セレモニーのときにスティック(杖)を持って花婿花嫁を先導する男の子のことをいいます。スティックには鈴などがあしらわれ、スティックで大地をトントンと突くことで、地中にいる悪魔を退散させ、大地が清浄されているかを確かめるという使命があります。

スティックピン

スティックピンとは、ネクタイ留めの一種で、長い針状のタイピンのことをいいます。主に礼装用としてアスコットタイやクロスタイなどのネクタイを留めるために用いられます。頭部には宝石やパールなどの装飾が施されていて、もう一方の端は尖っていてネクタイに刺して留めます。

ストレートチップ

ストレートチップとは、つま先の部分が横一文字に切り替えられたデザインの紐靴のことをいいます。英国調のクラシックで、ウィングチップよりさらにドレッシーなシューズです。正式な昼の礼装用の靴として用いられます。黒の内羽根式ストレートチップは、最もフォーマルな短靴のひとつといえます。「内羽根」とは甲の部分の羽根が内側に付いていることをいいます。切り替え部にはメダリオン(穴飾り)をあしらったものと、ないものがありますが、穴飾り等が付いていないものほど冠婚葬祭に適しています。靴の先端にキャップ(帽子)のように革を被せたエッジが一直線に見えるため、ストレートチップと呼ばれます。

ストライプドトラウザーズ

ストライプドトラウザーズとは、モーニングコートやディレクタースーツなど、男性用の昼の礼装服に合わせる、黒とグレイの縦縞柄が入ったズボンのことをいいます。日が暮れてから用いられる事はありません。裾は折り返しのないシングル(カフレス)で、裾口は前上がりのモーニングカットで処理されます。弔事など不祝儀には縞の間隔が狭く暗めの色調のものが、祝儀用には反対に縞の間隔が広い明るい色調のものがそれぞれ用いられます。

ストレートライン【指輪】

ストレートラインとは、リングのアームが真っ直ぐなストレートの形状のリングのことをいいます。最もシンプルで一般的なラインです。ストレートラインのリングは、オーソドックスなデザインなので、コーディネートを選ばず、飽きがこないため、それだけに長く使えるという利点があります。また、直線を生かしたデザインなので、重ねづけもしやすく、結婚指輪にストレートラインを選ぶ人は多いです。毎日つける、一生つける指輪という観点で選ぶと、多くの人はストレートラインのデザインに落ち着きます。

ストレートライン【ドレス】

ストレートラインとは、ドレスにおいては全体的に直線的なシルエットの総称のことをいいます。フォーマルでアダルトなイメージのラインで、上品で優雅な雰囲気になります。ボックス・ラインやHライン、レクタンギュラー・ライン(長方形ライン)などがあり、バストやウエスト、ヒップを強調しない全体的にほっそりとしたラインです。

スナップ写真

スナップ写真とは、挙式や披露宴などの様子を撮影したもののことをいいます。一般的に一眼レフのスチルカメラやデジタルカメラで撮影され、結婚式の流れや場の雰囲気、自然な表情などの写真を残せます。また、新婦の支度から密着して結婚式を丸一日通して撮影するというのも人気があります。スタジオ以外の場所で写真を撮ってもらい、お支度のところや、披露宴会場の外など素顔の写真を残せるのがその人気の秘密です。スナップ写真の料金は、カット数やカメラを何台持込むか、移動があるか、拘束時間などで異なり、会場のカメラマンに頼む、外部のカメラマンを持ち込む、友人に頼むなどの選択肢があります。最近は仕上がりの点からプロに頼む人が多くなり、一冊のアルバムに仕上げて記念にする人も多いようです。外部のカメラマンに頼む場合は持ち込み料金が発生する場合があり、また、会場のカメラマン以外の場合挙式の撮影不可の会場もあるので、事前に確認をしたほうが良いでしょう。また、デジタル処理やアルバム仕立て、手焼きプリントなどのオプションもあり、写真データをCDに焼いてくれるサービスをしてくれるところもあります。焼き増しのためにネガを貰えるか確認しておくとよいでしょう。スナップ写真に対して、スタジオなどで中版カメラで撮影するものを記念撮影と呼びます。

スパンコール

スパンコールとは、プラスチック、または金属でできた薄い小片の装飾のことをいいます。スパンコールは、形もサイズもさまざまな種類のものがあります。光を反射し、キラキラと美しく輝くことから、ドレスをより華やかに見せるために用いられます。中央の穴に糸を通してドレスなどに縫い付け装飾とします。ドレスの布面全体にビッシリと、まるで鱗のように縫い付けられているものもあります。スパンコールは、スパングルの訛った呼び方です。

スピーチ

スピーチとは、ゲストから頂くお祝いの言葉、つまり祝辞のことをいいます。披露宴の前半に、両家の主賓にお願いして、お祝いの言葉を述べてもらいます。また、お色直し後や、歓談をはさんでから友人代表に述べてもらうこともあります。カジュアルな披露宴において、リレースピーチやゲストインタビューにする場合もあります。大体のスピーチの長さは3分前後で、両家それぞれ同じ人数になるように調整します。招待状を発送する際にスピーチを正式に依頼する方には付箋を同封します。 スピーチを依頼するときには、どんな内容で何分くらいお願いしたいのかを事前に口頭で伝えておくと良いでしょう。

スペンサージャケット

スペンサージャケットとは、ウエスト丈またはボレロ型のショート丈の上着や外套のことをいいます。体型にフィットしたシルエットが特徴で、ショート丈の効果で足が長くスタイル良く見えます。職場・学校等の制服にも広く用いられています。本来はダブルブレストで6ボタン3つ掛けの燕尾服(テイルコート)を、ウエストラインから下のテール部分を切り落としたものが原型です。袖なしも見られ、この短い丈をスペンサー丈と呼ぶこともあります。スペンサージャケットは1790年頃に登場し、19世紀初めにかけて、男女ともに流しました。イギリスのジョージ・ジョン・スペンサー伯爵(1758~1834)が好んで着用したことがその名前の由来です。その後、スペンサージャケットは、イヴ・サンローランによって1960年代中頃に再度紹介され、80年代になってリバイバルしました。

スペンサータキシード

スペンサータキシードとは、タキシードのなかでも上着丈の短いもので、タキシードの上着がスペンサージャケットのもののことをいいます。スペンサージャケットは、ウエスト丈またはボレロ型のショート丈の上着や外套のことです。体型にフィットしたシルエットが特徴で、ショート丈の効果で足が長くスタイル良く見えます。夜の略礼装として、形式にこだわらないカジュアルな結婚式や披露宴、平服指定のパーティなどで用いられます。カジュアルなデザインが多く、披露宴において新郎のお色直しでよく着用されます。

スライドショー

スライドショートは、二人の生い立ちからの成長記録写真や、ゲストとの思い出の写真などを綴った映像写真のことをいいます。現在はパソコンやビデオを用いて、プロジェクターからスクリーンに映写します。最近定番の演出で、歓談中やお色直しの中座の際に流されることが多いです。映像と共に新郎新婦が入場したり、披露宴の最後に、ゲストや世話になった方々の名前を流す、エンドロール・スタッフロールを上映したりする場合もあります。パソコンを使って自分たちで製作する人も増えており、編集ソフトや素材集も各種販売されています。以前はマウントしたポジフイルムをスライド映写機にて投映していたため、この名前で呼ぶようになりました。

スリーインワン

スリーインワンとは、ブライダルインナー(ブライダル用下着)の一種で、ブラジャー・コルセット・ガードルの3つの機能が1つに組み合わされた下着のことをいいます。胴の部分の内側にワイヤーが入っており、バストアップと、ウエストを締めてスリムに見せる効果がある補正下着の役割を持ちます。また、ガーターベルトも着けられるようにデザインされています。

スリーカラー

スリーカラーゴールドとは、ゴールドは割り金(ワリガネ)を変えることで様々な色に変化させることができるという性質を利用して、ゴールドのカラーバリエーションを3種類使用して作られたもののことをいいます。一般的にイエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールドの組み合わせが用いられます。イエローゴールドは忠誠、ホワイトゴールドは友情を、ピンクゴールドは愛を象徴しています。宇宙・土星の輪がイメージの源です。イエローゴールドは、ごく一般的な金色のゴールドのことを指します。普通は単にゴールドと呼ばれますが、他のカラーゴールドと比較する際にイエローゴールドと呼ばれます。K18(18金)の場合、25%の割り金に銀と銅をほぼ同じ割合で混ぜています。ホワイトゴールドとしては、以前は割り金にニッケルが用いられていましたが、ニッケルは金属アレルギーになりやすいため、現在はパラジウムを使うのが一般的です。
ピンクゴールドは、イエローゴールドの割り金の銀と銅の割合のうち銅を多くし、さらに微量の亜鉛を混ぜて、ピンク色にしたものです。通常のK18よりも硬く、加工の際に割れやすいため、サイズ直しなどか難しいという欠点があります。スリーカラーゴールドリングは、1924年にカルティエが、フランスの詩人ジャン・コクトーの「この世にいまだ存在しないリングを造って欲しい。」とのリクエストに応えて製作したトリニティライン(三連リング)がその始まりです。このトリニティリングは作家仲間で美青年のレイモン・ラディゲに贈ったと言われており、男性から男性に贈られた珍しいリングです。

スリーピーク

スリーピークとは、ポケットチーフの飾り方の一種で、三角形の山を三つ折り出し、その三つの角をずらして見せる挿し方のことをいいます。主に正礼装の燕尾服(テイルコート)・モーニング・タキシードの際に、白色の麻か木綿のチーフで用いられる、最もフォーマルでクラシックなスタイルです。ポケットチーフの折り方・挿し方には、スリーピーク、ツーピーク、トライアングラー、TVフォールド(スクエアフォールド)、クラッシュドスタイル(ペタルトリートメント)、パッフドスタイル(アイビーフォールド)などがあります。
スリーピークの折り方としては、まずチーフを三角に三回続けて折ります。次に角が三つ重なったところを頂上として、互いの山を少しずつずらして、三つの山が見えるようにします。最後に三つの山の下の角を後ろに折り返して、ポケットに差し込みます。

スリット

スリットとは、上着の袖口や裾、ドレス・スカート・ズボンの裾に、縦に細長くあけられた切り込みのことをいいます。装飾的にあけられるデザインもありますが、スリムなシルエットの時に運動量にゆとりを持たせ、動きやすさ、歩きやすさを出すために用いられます。スリットは通常、あく部分の生地は重なりません。スリットの代表的なデザインとして、アオザイのように長い身頃の上着の脇下にスリットが入ったものや、ロングのチャイナドレスなどのように裾から腰の近くまで長いスリットが入ったものなどがあります。また男性のジャケットの場合、両サイドにスリットが入ったサイド・ベンツ・スリットや、背中に一箇所スリットが入ったセンター・ベンツ・スリットのパターンがあります。

スリップドレス

スリップドレスとは、ウエストの切り替えがないワンピースタイプで、ストラップで肩から吊るして着る、上半身がフィットしたスリップ風ドレスのことをいいます。スリップ は、女性用下着の一種で、ストラップ(紐)で肩から吊るして、胸部から腰または膝下までをカバーするインナーのことです。アウター(外衣)との摩擦を減らして衣類の滑りを良くしたり、アウターが汗で汚れたり、アウターで皮膚が擦れたりするのを防ぎます。また、ブラジャーやショーツのラインがアウターに現れにくくしたり、シースルーのアウターの下に着用して、過剰な肌の露出を避けるためにも利用されます。スリップドレスは、本来は機能重視のインナーであるスリップをアウター化したもので、スリップよりもゴージャス感があり、胸元を開けたり、裾にスリットを入れることで、アダルトでセクシーな演出をすることができます。また、デザイン性も高く、カラーも豊富で、レースやカットワークやフリルなどで装飾を施したりします。カジュアルなウェディングパーティーに適しています。

寿留女(するめ)

寿留女(するめ)とは、結納の時に用いられる品の一つで、するめいかの干物のことをいいます。するめは長期間保存できることから、結婚生活が末永く続くようにとの願いが込められています。また、かめばかむほど味の出る仲の良い夫婦になるようにとの願いも込められます。寿留女は、寿を留る女として縁起を担ぎ、寿は長寿と幸福を、留には一生嫁ぎ先に留まることを、女には良い妻であるようにとの3つの意味があり、幸せな家庭を作る女性をあらわしています。寿留女は、略式結納の五品目には含まれず、略式七品目、正式九品目、またそれ以上の品目数の際に用いられます。寿畄芽と書く地方もあります。

スレンダーライン

スレンダーラインとは、全体のシルエットが細くストレートで、ボディラインに沿った縦長のデザインのことをいいます。スレンダーは「細い」の意味です。スレンダーラインは、縦のラインが強調され、大人っぽい雰囲気で、モダン、ナチュラルなイメージのデザインです。細いラインは動きをあまり制限されないため、あまり広くない会場や、レストランウェディングやカジュアルなパーティなどの花嫁がよく動くウェディングに適しています。ブーケはシンプルでナチュラルな印象のクラッチブーケなどがよく似合います。一般的にスレンダーラインは、背の高くスリムな人に似合い、その美しさを引き立たせるシルエットですが、小柄な方でもアレンジ次第で似合うドレスになります。また、シンプルなドレスなので、ロングベールやトレーンで華やかなアレンジも映えます。別名ペンシルラインともいいます。