イベント7
11月1日
日本でも有名なハロウィンは10月31日です。ハロウィンといえばお祭りというイメージが強いようですが、イタリアでは10月31日のハロウィンよりも11月1日の方が重要視されているようです。結婚式の記念に訪れたいのであれば、10月31日よりも11月1日のほうがおすすめですよ。
ではこのハロウィンよりも重要視されている11月1日は一体どんな祝日なのでしょうか。この11月1日は諸聖人の日と言われている祝日です。諸聖人の日はキリスト教の祝い日の一つで、全ての聖人と殉教者を記念する日です。日本では、万聖節(ばんせいせつ)ともいわれています。この諸聖人の日は、全ての聖人の日なので、忘れられてしまった聖人のための日ではありません。カトリック教会の典礼暦では11月1日が諸聖人の日、11月2日が死者の日となっています。
この諸聖人の日という祝日の歴史は、はるかキリスト誕生の前にまでさかのぼります。すべての聖人を記念し祝う意味をもつこの祝日は、キリスト誕生前からローマにはあらゆる神をまつるパンテオンがあり、神々をパンテオンに祭っていました。そして4世紀にキリスト教がローマ帝国の国教になると、パンテオンは聖堂に改築されました。それに伴いかつてローマ人に祀られた神々の像のあった場所に諸聖人の聖像が安置されたのです。また殉教者や聖人の遺骨も地下墓地カタコンブからうつされました。教皇グレゴリオ4世は、この聖堂をすべての聖人に献げることにし、11月1日を諸聖人の日と定めたのです。
このように古くからの歴史を持つ祝日を結婚式の記念に、現地の人と一緒に祝ってもいいですね。
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