結納

キレイ学のススメ ~キレイ学のススメ1~

キレイ学のススメ1|西村有紀子 キレイ学のススメ

かわいげのある女(ヒト)

こんにちは。西村有紀子です。
今日のおススメは700冊以上の本を出版している中谷彰宏氏による1冊。常に100人の中でたった1人の割合でしかいない向上心のある人に向けて本を書いているという中谷氏は、モチベーションの高いビジネスマンにも人気です。

女性がきれいになるためのノウハウが実に分かりやすく、受け入れやすく解説されています。人との美しいコミュニケーション法、自分の心のコントロール法を見つけたい時にピッタリの1冊です。ちょっと気をつけるだけで、かわいげのある女性に変身できそうな期待感があるところが、嬉しいです。

著者は一生懸命な人にはかわいげがある、と言っています。
しかし、その一生懸命さに悲壮感が漂ったり、
「私はこんなに一生懸命なのに」となるとかわいくなくなると言ってるのです。
誰かのために、自分自身を磨くためにという意識でやることで、かわいげが出てくるのですね。これだけ自分は一生懸命やったら自分は何かしてもらえるはずだという交換条件を求めてやっている一生懸命は美しくないのです。

イケてる男性の視点からのかわいい女性像の世界が繰り広げられています。

「かわいげのある女」アンダーラインポイント
敬意があると言葉の角はとれる。

「あの人は、わたしと同じ」ではなく、「私も、あの人と同じ」と言える。
上司と部下関係で「君は私の若いころにそっくりだ」という上司は愛されません。
部下を自分より下に見ようとしています。「私もあの人に似ているな」と思える人は、ハッピーになっている人を見た時に、そこから学べます。

かわいげは、あなたの持っているギャップです。
AとBの両方の要素を持っていることが、あなたのかわいげになるのです。
みんなの前ではこうなのに、自分の前にいる時は突然変身するといった時にかわいげが生まれます。

「かわいげのある女」目次
Chapter1 かわいげのある人はここが違う。
Chapter2 話し方にもかわいげは、ある。
Chapter3 角をとって、気持ちを丸く伝えよう。
Chapter4 わがままを言ってはいけない1/24のタイミング。
Chapter5 「実力があるのに、かわいげがない」はない。
Chapter6 人を信じることからかわいげが生まれる。

「かわいげのある女」後記

700冊あまりの中谷本を読みましたが、中谷氏の女性に向けに書かれた本の中でもこの「かわいげのある女」は人としてのかわいげを語ってくれているので、好きです。

「かわいげのある女」 中谷彰宏著

女性の品格

こんにちは西村有紀子です。
今日のおすすめは坂東眞理子氏による品格のある女性とは?が
展開されている1冊。藤原正彦氏のベストセラー本『国家の品格』の
二番煎じのようなタイトルですが、内容はシンプルに分かりやすく、
女性にとって身近な話題で、品格の有無が語られています。

どこかで以前に諭されたことがあるような、女性としての理想形が
きれいにまとめられていて、女性必携のバイブルのように、
事あるごとに振り返って読める、そんな内容になっています。
きちんと定義づけがされているので、ワンランク上の素敵な女性になりたいと
思っている方におすすめです。

品格のある人とはなにより信頼される人です。小さいことの積み重ねが
あなたの信用を作ります。
ちょうど、百円、二百円の小銭を口座に積み立てるように、日頃の小さな約束を
守る行動が、気がついたらそれが信用状になり、品格を高めていくのです。
そして、品格のある女性は家事も掃除もしないで、贅沢な生活をする女性と
誤解してはいけません。お金の有無に関わりなく、自分で品格のある暮らしを
していける力を持つことが重要だと言っています。

埼玉副県知事から女性初のオーストラリア・ブリスベンの総領事を経て
内閣府初代男女共同参画局長という経歴を持つ、著者ならではの
世界に通用する、女性の品格論は必読です。


アンダーラインポイント
品格ある装い
一つ一つのパーツは高価で気が利いているのだけれど、今ひとつ垢抜けない場合、
色の統一がとれていないのも原因の一つです。
黒、紺、グレー、ベージュのような色を自分の基礎カラーとし、それを中心に服も、
バッグも靴も合わせると全体の統一が取れて失敗しない。

品格のある人間関係
「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉があります。
職場でも主流といわれ、花形といわれるポストに就いた人の周りには
先にもふれたとおり、人が集まってはやし立てますが、不遇なポストに回った人に
対しては、軽く見て、よそよそしく寄り集まる人も少なくなります。
女性はそのひそみに倣いたくないものです。勝負は時の運、たまたま今は日が
当たらなくても才能や人格が優れた人、自分を認め親切にしてくれた人には敬意を払い、丁寧に温かく接するべきです。

ありがたい、うれしいと思うことがあったら、それはすぐに表現しましょう。
言葉に出し、態度に示し、精一杯の笑顔で感謝の気持ちを伝えましょう。
プレゼントをもらったり、贈り物をもらったらすぐに開け、その場で感謝を表します。
もらったばかりのものを開けるのは失礼だと遠慮する必要はありません。
喜ぶ顔が最大のお礼です。


目次
第一章 マナーと品格
第二章 品格のある言葉と話し方
第三章 品格ある装い
第四章 品格のある暮らし
第五章 品格ある人間関係
第六章 品格のある行動
第七章 品格のある生き方

特に意識しているわけではありませんが、私はおみやげのお菓子をいただくと
我慢できず、その場で開けて食べてしまうことがしばしばです。
それって・・・。

美人になるおまじない

こんにちは、西村有紀子です。
今日のおすすめは、佐藤富雄氏による美人になるためのおまじないの言葉を中心に、
脳のメカニズムを利用した、ポジティブシンキング推奨の1冊。
医学博士でもある佐藤氏の説は、脳の特性やを前提として理論が展開されているため説得力があり、読み手にすぐにアクションを起こさせる効果大です。
今すぐきれいになりたい人、毎日のイライラを解消したい人におススメです。

平安時代の美人、バブル期の美人は、今の美人の基準とは違います。そう考えると美人の条件とは曖昧なもので、目鼻立ちやメイクなど「パーツの美」は国や地域時代によって変化します。しかし、どんなに時代が変わろうと、どんな国のどんな地域でも変わらない、ある絶対的な「美人の条件」があります。それは「表情」です。
この表情は表情筋と呼ばれる42本の顔の筋肉によって作られているそうです。

いつも不機嫌にして、いつも怒っていたら「怒り顔」や「ブス顔」に表情筋ばかりが鍛えられます。この時、「笑顔」や「美人顔」の表情筋はまったく使われません。
そして、使われることのない表情筋は、どんどん衰えて行くのです。

生理学的に言っても、毎日を楽しく過ごすことが、美人への近道なのですね。


アンダーラインポイント
自律神経系は新しい脳で処理される「本当のこと」と「想像したこと」の区別がうまくできないのです。
いつも幸せな自分をイメージすることができれば、自律神経系は脳内にドーパミンやベータエンドルフィンなどの快楽ホルモンを分泌させ、本当に幸せな状態へと導いていきます。

口にされた言葉は、わたしたちの意識を簡単に支配します。落ち込んだときにもとりあえず「大丈夫きっとうまくいくわ」と言葉にする。このおまじないを口にするだけで自律神経系は「うまくいく」ための道を探し出してくれます。

ストレスの原因は、およそ8割が人間関係にあります。
言葉とは、ただ情報を伝えるためのツールではありません。本当の会話とは、「言葉という名のプレゼント」を交換し合うことで成立しているのです。
誰に対しても「言葉のプレゼント」を贈るようにすれば、あなたは同じように「言葉のプレゼント」を受け取ることができます。

愛は求めるものではなく、築いてくもの。
愛される喜びだけに酔いしれる女性は、いつか必ずこの苦しみに直面します。
愛される喜びには限度があるかもしれませんが、自分が「愛する」喜びは、どこまでも無限大に拡げていくことができるはずです。


目次
Chapter1 いつも笑顔で過ごせてますか?
Chapter2 心のガラクタを捨てて表情美人に
Chapter3 これまでの自分をリフォームする
Chapter4 表情美人をつくる「話し方」
Chapter5 ぐっすり眠って美人をつくる
Chapter6 幸せを呼ぶ恋愛、ストレスになる恋愛

ミスインターナショナル日本代表の白田久子さんと仕事をしてきました。
もちろん、顔のパーツそのものも整っているのですが、笑顔の頻度が高かったですね。その人の顔を思い浮かべた時、笑顔が浮かぶ人になりたいです。

働く女性はみんなキレイを手にできる

こんにちは。西村有紀子です。
今日のお奨めは20~30代女性を対象にしたビジネス人材養成スクールを経営する渋井真帆氏とイメージコンサルタントの高野優梨氏の共書である1冊。
渋井氏はビジネスを成功させるモチベーションとキレイを実現するパワーは相乗効果を生むと言っています。そして高野氏のファッションタイプでのスタイル分けやパーソナルカラー、セルフメンテナンス法など、より具体的、実践的な内容が続きます。
ワンランク上の戦略的なキレイを実現したい女性におススメの本です。

女のキレイは2種類。キレイ人生も2つ。
期限切れを起こすキレイ人生と、重ねていく時間の中でキレイを獲得していく人生。
後者をめざしていけば、ムダに不安を感じることもなく素晴らしい人生を歩めるはずと著者は言います。


アンダーラインポイント
皆さんも着物を着たときには、明らかに自意識が高くなりますよね。
「私はちょっと特別」という気分になって、ふだん洋服を着ているときのご自身とは、立ち居振る舞いが自然と変わると思います。
人間は自分がキレイな外見であることを認識すると、自分に敬意をもてるようになります。自己愛のある人ほど、自分を信じて踏んばることができるものです。
おしゃれは、仕事で成果を出すためにも、仕事をがんばり続けるためにも、何よりも自分自身で自分の価値を信じられるようになるためにも、働く女性にとって欠かせません。

『仕事に取り組む→壁や困難が現れる→逃げずに立ち向かい乗り越える→磨かれて輝きが増す→存在の美しさを勝ち取る→チャンスに恵まれる→チャンスをものにするため仕事に取り組む→スタートに戻る』

壁や困難、課題のとらえ方しだいで、仕事は女性としての成熟を育てる手段となります。そして仕事を存在の美しさのためのトレーニングツールにしている人は、キレイだけでなく、仕事の成果も手にします。なぜなら、仕事の成否は最終的にはがんばりつづけられるかどうかで決まるものだから。

ブランドの魅力ってどこにあるのでしょうか?
私はその『ストーリー性』にあると思います。何年も存続し続けているブランドにはストーリーがあります。ブランドは、こういう女の人というモデルを設定して、そのモデルに似合うような洋服を作っているのです。ですから、目指す理想の女性像に最も近いストーリーを描いているブランドを見つけることができたら、多少無理してでも、そこの洋服やバッグを買って身につけてみることをおすすめします。なぜなら、それが理想の自分像に効率的に近づける一つの方法だからです。


目次
第一章 『仕事キレイ』がチャンスや成功を呼び寄せる
第二章 内から溢れるエナジー&オーラを手に入れよう
第三章 ‘私らしい’おしゃれで魅了するコツ
第四章 ヘア&メイクは‘ナチュラルビューティ戦略’で
第五章 ‘愛せる自分’でいるためのセルフメンテナンス法

精神論と具体論が上手に組み合わさっている内容でした。
これを読んで素直に受け入れられれば、謙虚さがあり、
成功に一歩近づいた、というところでしょうか。

知っておきたいこの一句

こんにちは西村有紀子です。
今日のおススメは日本の四季折々の情緒を失われかけている美しい日本語で綴った俳句を撰した1冊。数々の俳句賞を受賞している著者、黛まどか氏による丁寧な解説と感想に、俳句に馴染みのない読者も理解しやすい内容です。
俳句の世界を知ることで、普段気にもとめなかったささやかな事柄にさえ、何かを感じる心のひだを教えてくれます。
日本の風景の美しさ、日本語の趣深さを堪能したい人におススメです。

春の鳶寄りわかれては高みつつ
            飯田龍太

著者が句会「ヘップバーン」を発足してしばらく経った頃、人の離合集散の煩わしさに疲れ、解散しようと思い立った時に、この句が口をついて出たそうです。集合離散とは決してマイナスの面だけではない、“高みつつ”あればそれでよいのだと一句に気づかされたのです。

わずか十七音に凝縮された一句にこそ広い世界と深い思いが伝わります。


アンダーラインポイント

涼しさや鐘をはなるる鐘の声
            與謝野蕪村

涼風の吹く夕暮れに、寺から響いてくる鐘の音を詠んだものでしょう。
鐘の音色によって“涼しさ”がいっそう増したともいえます。
“鐘の音”ではなく“声”としたところに独自の発想があります。
一打一打の合間に広がっていくように・・・。鐘から離れた鐘の音は、まるで魂を持ったかのように、空間を渡ってゆきます。

“日本の音風景百選”が環境省によって選ばれましたがその中には近江の三井寺、京都妙心寺をはじめとする梵鐘の音が実に多く挙げられていました。
なぜ鐘の音は時代を超えて私たちの心を捉えるのでしょうか。さまざまな騒音が溢れる現代にあって、鐘の音は突き抜けた感じがします。乗り物や工事現場などの騒音、街騒の中に、他の音とは違う時空を響いてくる、そんな気がします。
そしてその音色は、私たちの心の深いところまで突き抜けて届き、しみじみとした感慨をもたらすのです。
 同じ鐘の音を聞いても、受け取り方はさまざまですが“涼しさ”を感受した蕪村に、清冽な句境を見る思いです。


目次
春の句
夏の句
秋の句
冬の句

高校の国語や古典の授業ではつい文法が優先されて、情緒を感じる余裕がなかったとしみじみ思いました。

3日で運がよくなる「そうじ力」

こんにちは西村有紀子です。
今日のおススメは中小企業環境整備コンサルタント舛田光洋氏のベストセラー本「そうじ力」シリーズの1冊。きれいになるには、きれいな空間づくりから、ということで、きれいになって、楽しくそうじができて運気もアップするという、一石三鳥なヒントが満載の本です。

恋愛運、金運、人間関係、その他上げたい運気に合わせてどの場所をどのようにそうじをしたら良いのかが、具体的に示されています。
実践しやすい考え方が展開されていて、必ず効果が出せる内容になっています。
特にそうじが苦手な人、そうじが嫌いな人におススメです。

そうじは生涯ついて回るもの。持続力がありますか?の問いに、多くの人は「私は三日坊主なので続きません。」というような答えが返ってきます。
今ではすっかり飽きっぽい人の代名詞となっている「三日坊主」はもともと仏教から来ている言葉です。仏教の「集中の原理」として説かれている三日坊主とは、一日目で教学を暗記し、二日目で教学を体得し、三日目で教学を実践すること、つまり三日間で集中して悟りを得る、という意味もあるのです。

そこで、著者は「たった三日でも、集中すれば悟りが開ける。」という、とても前向きな説に共感し「三日坊主プログラム」を提案。


アンダーラインポイント
すっぴんの自分に自信がありますか?
洗面所はきれいになるための場所です。朝起きたときやお風呂上り、メイクを落としたあとなど、洗面所の鏡に映るのは、いつもありのままの素の自分です。
そして顔を洗う、手を洗う、歯を磨くといったことは、どれも清潔さを保つための行為。そんな洗面所が汚れると、素の自分に対して自信がなくなっていきます。
洗面所のそうじのポイントは「鏡」と「排水溝」です。

まずは三日間の計画を立ててみる。「何をするのか」を決めます。
「捨てる」「汚れ取り」「生理整頓」の三つは、それぞれまったく異なる作業と考えて、三日間でどれか一つにテーマを絞ってください。たとえば、マイナスエネルギーを取りのぞく=「捨てる」にテーマを決めたとします。そうしたら「どこ」の不用品を捨てるのか決めて、三日間に振り分けましょう。
(例)一日目 クローゼットの不要な衣類を捨てる
   二日目 リビングの雑誌を捨てる
   三日目 キッチンと冷蔵庫にある不要品を捨てる
三日坊主プログラムは、とてもフレキシブルなもの。この三日間で終わらなかったら、また翌週新たなプログラムを立ち上げて、実行すればいいのです。
大事なのはきちんと計画を立てて、ひとつをやり遂げること。
その経験が、次のそうじに向かう前向きなパワーになるのです。


目次
第一章 「そうじ」と運命の不思議な法則
第二章 <部屋別>運気を上げるそうじのポイント
第三章 運が10倍早くよくなる「そうじテクニック」
第四章 さあ、今日から覚悟を決めて3日間!
第五章 「そうじ力」なら、どんな願いも思いのまま!
第六章 「プチそうじ」で、いつでもどこでも運気アップ

読んですぐにそうじをしたくなりました。舛田氏の提唱している「そうじ学」は
成功哲学でもあるのです。

おブスの言い訳

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは『おブス』という言葉を流行語にしてしまった植松晃士氏の人気連載をまとめた1冊。TVではオネエキャラの辛口トークが印象的な植松氏ですが、本の内容は以外にも辛口口調でありながら、30代の女性へ向けた真面目な美人論が展開されています。30代になっても20代の女性に負けたくない!と思っている人、大人の女性らしい振る舞いを身につけたいと思っている人におススメです。

「オンナとして生まれてきたからには、キレイでなくちゃ生きている意味がない」と冒頭で言い切った植松氏は、この本の中で、様々な角度から30代女性へのエールを送っています。
「育児が忙しくて時間がない」とか、「家計にゆとりがない」とかそんなのはみんな「おブスの言い訳」でしかない。いくら忙しくたって、腹筋50回やる暇もないほど忙しい人なんて、本当にはいないのでは?オシャレする時間を作るのも、お金をやりくりするのも「頭の使い方」次第。頭を使わなければキレイにはなれないし、幸せにもなれない。逃げ道を残さない、植松氏のスパルタ美人教育論です。

本文中では冠婚葬祭の装い方やリゾートファッション、学校行事など、様々なシーンでの装い方を、失敗例を多く挙げ、具体的にアドバイスしています。精神論だけでなく、実用性のある内容で、30歳女性必携の本とも言えるでしょう。


アンダーラインポイント
先日教会の挙式に参列して、すごいものを見ちゃったからなのよ~。
時間は午後1時頃。チャペルに一歩足を踏み入れてビックリしたわよ。
肩丸出しのドレスにパシュミナ、銀儀らのコスチュームジュエリーに銀のパンプス、ヌラヌラと光る黒サテンのドレスなど、目を疑うような光景が広がっていたの!
どこが妙ちきりんなんだかわかる?ドレスコードよ、ドレスコード!あのね、欧米のドレスコードの基本は昼と夜とでは大きく異なるの。夕方までの日中は、デコルテや二の腕など肌の露出は控え、ジュエリーも小ぶりなものをつけるのが原則。逆に夕方からは肌を見せ、必ずジュエリーを身につけることが基本なの。
結局ねハレの日の装いには、その人の人生すべてが表れてしまうのよ。経験不足だから、必要以上にはしゃいだオシャレになっちゃうの。つまり“ハレの日ブス”は薄幸なオンナ以外の何者でもないわ!

当然子供だって、きちんとした“お出かけ着”を着せてあげるべきよ。子供の服を“カジュアル=汚れていい服”だと思い込んでいる人も多いけど、これも間違い。
子供のファッションセンスって、母親の影響によるものが大きいのよ。年齢や性別にかかわらず“人としての身だしなみ”を、親がきちんと教えてあげることが、大切なんだと思うわ。
場にふさわしい、きちんとした服装をした子供は、周囲から大切に扱われる機会が多いし、そういう経験の積み重ねが、結果的に“幸せになれるセンス”を子供の中に培っていくものではないかしら。つまり“お出かけ”という感覚を教えてあげるのも、親の愛情なのよ。


目次
はじめに
◎ 勘違いブス子脱却の道◎
◎ 冠婚葬祭美人◎
◎ 同窓会ファッション◎
◎ 春のウキウキショッピング◎
◎ 学校行事◎
◎ リゾートファッション◎
◎ 「お出かけ着」という心構え◎
◎ 30代の水着◎
◎ ブス子臭(集)◎
◎ スカートの実力◎
◎ 男殺しの服◎
◎ 時計論◎
◎ 目上のオバサマとの同席◎
◎ プチジュエリーの不幸◎
◎ 旦那ファッション◎
◎ 大人のカジュアル◎
◎ ジュエリー道パート2◎
◎ ビューティー論◎
プリンスKOJIの「読む毒薬」
文庫版あとがき

生後5ヶ月の息子に、可愛い服を着せてあげたくて、気がついたら女の子用だったという体験は1度ではありません。

お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは20年間のパリ滞在を通じ、フランス文化についての著書が多数の吉村葉子氏による1冊。お金についての考え方をフランスVS日本の形で、本当に大切な物の見極め方、自分の物差しでの価値軸の持ち方を提案してくれる、お金の使い方、物の価値、について大いに考えさせてくれる内容です。お金を使いたくないけれど、優雅な毎日を過ごしたい、そんなヒトにおススメの本です。


アンダーラインポイント
パリに住んでいたときに、よくお邪魔したお隣さんでのティータイムでのこと。
お菓子はだれか仲間の一人が作ったクッキーやタルトというのがふつうである。
それも、焼きあがったまま、型に入ったままのタルトを、スーパーの袋で無造作にくるんで、おしゃれなマダムが持ってくる。ご主人が会社で仕事をしている時間に、彼女達は一切ムダな出費はしない。彼女達の価値観からすれば、高価なケーキが登場するほうがちぐはぐなのである。

「今、なにが一番欲しいですか」と聞かれたら、フランス人の多くはきっと、愛と答えるにちがいない。同じ問いに対して日本人は、お金と答える。
フランスはカトリックのお国柄。フランス人は禁欲的な勤勉さが、必ずしも富につながるとは思っていなかった。薪を背負いながら本を読む、二宮金次郎的な勤勉さは、フランス人の望むところではない。聖書にある「貧しきものは、幸いである」とか「富めるものは、不幸である」といった言葉に共感しているから。

フランスの義務教育は完全に無料。小学生なら教科書は当然で、ノートももらえる。パリ市と記されている、粗末ではあるけれども、れっきとしたノートが無償配布される。
最後のページの最後の行まで使い終えたら、また新しいノートがもらえる。それを決めるのは、先生である。パリ市からもらったノートは、1ページのムダもなく使われなくてはならない。


目次
はじめに
第一章 お金を出さずにあるモノで、心豊かな生活
第二章 自分をしっているからわかる、いるモノ、いらないモノ
第三章 貯金とマイホームは時間をかけて
第四章 お金をかけずに楽しいバカンス
第五章 フランス流子育てのエスプリ
第六章 義理と冠婚葬祭にお金はいらない
あとがきにかえて

モノを買う時に、本当にそれが自分にとって必要な物かを考える瞬間を持とうと
思うようになりました。

万葉集

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは角川ソフィア文庫のビギナーズクラシックスからの1冊。さまざまな階層の人々が自らの心を歌った日本最古の歌集「万葉集」から名歌140首を選び丁寧に解説してあります。参考情報も付いていて、その時代の人の様々な思いがよくわかる内容になっています。
古典は難しいから、と敬遠していた人にもすんなり受け入れ易い1冊です。美しい日本語を実感でき、朗読用にもおススメです。

繰り返し口ずさむことで、万葉の時代の空気に触れることができ、目を閉じれば時間の旅を楽しむことができます。


アンダーラインポイント

東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
柿本人麻呂

荒野の東方に茜色の曙光がさし、振り返ると西方に残月が傾いてかすかな光を放っている。
軽皇子が草壁天皇を偲んでいる。「東の」は軽皇子を曙の光にたとえ、草壁を沈み行く月の光にたとえて追慕している。冬の荒れ野の東西の果てに日と月を見る雄大な歌である。

あをによし奈良の都は咲く花のにほうがごとく今盛りなり
小野老

奈良の都は咲く花が美しく匂い立つように、今まさに盛りである。奈良の平城遷都を歌った歌で「あをによし」は奈良の枕詞。「にほふ」はもと、色がつややかに美しく映える意。


目次
歌百首
解説
1成立と構成
2万葉仮名
3歌風の変遷
4正岡子規の万葉尊重
5斉藤茂吉と写生論
6参考図書

万葉集を読み込むことで、心のゆとりを手にできた気がします。

使える読書

こんにちは。西村有紀子です。
今日のおススメはコミュニケーション論を中心に活躍中の齋藤孝氏による1冊
週刊誌AERAに連載されていた書評をまとめた本ですが、まずは齋藤氏独自の本の読み方、読書という行為の位置づけが見事に書ききられています。
読書の好きな人にワンランク上の本との関わり方を教えてくれ、読書で人生をもっと豊かにしたいと思っている人におススメです。

そもそも、「使える読書」とはなにか?
本をひとつ読んで、考えをひとつ得る、それをなにかに応用できる形で自分に刻んでおく。
これに尽きると著者は言っています。
本1冊からキーワードをひとついただいてしまう。それを何かの時に日常生活のほかの事象と連結することが、読書の喜びである。

アンダーラインポイント
その本の中から重要な一文をみつけることができる。これを引用して、ふだん誰か、友達でも上司でも部下でも話をすることきに使えると、これはもう「使える読書」です。
このノウハウを利用すれば「使える読書」は「使える会話術」になり「使える交際術」
にさえなりうるのです。

本は読むものとして存在する。これがふつうの考えだけれど、僕はそうは思わないんです。
それを読んで「書く」ためにある、「話す」ためにあると考える。

「そもそも、本を読むこと自体が負荷だ!」という方もいらっしゃるでしょう。
これには「時間がないのに読む」ということを強くおすすめします。
30分限定読書、というフォーマットを作って読むのです。
30分でつかむ技術、3分でものの面白さを伝える技術が問われるわけですね。
これをやっていると、精度の高い「要約力」と「コメント力」が磨かれるのです。

目次
取り扱い説明書 
はじめに
遠心力で読む
引用するために読む
「声に出して読みたい一文」の理由
外科医的に読む
負荷を掛けて「型」で読む
ブログと読書
好意的に書く理由
出合い頭で読む

この本を読んだことで、読書という行為の意味合いが全く違うものに進化しました。
本好きの人には絶対に読んで欲しい1冊です。